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ゲーム会社に向いている人と向いてない人

前回書きましたが、仕様書と企画書の違いも分からなかった30代ゲーム業界未経験者が3ヶ月でゲーム会社を退社する事になりました。

ゲーム会社は向いている人と向いていない人の差が大きく出ます。これはクリエイティブ界全般に言える事でもあります。
その向き不向きの傾向は多数あるのですが、今回は信仰心にフォーカスを当てて書きたいと思います。

コンテンツと信仰心について

まずはコンテンツの意味から

WebサイトやDVD、CD-ROMタイトルに含まれる情報の内容のこと。娯楽や教養のために創作された内容を指し、小説、ニュース、音楽、ゲーム、映画、地図、天気予報など、あらゆるものやサービスがある。

コトバンク より抜粋

特にエンターテイメント系のコンテンツには信者とも呼ばれる程、盲信的かつ熱狂的なファンが根付いています。
初めは「この作品が良い」から始まり、次に「この人が作る作品は素晴らしい」に変わり、最後に「この人のやる事は絶対正しい」と崇めるようになります。
この良いと思える部分がモノではなく思想によっていく人程、ゲーム会社に向いています。
特にプランナー職はディレクターと近い距離にいますので、ディレクターに気に入られる事が非常に重要になります。

その為の1段階目のステップとして、作品を知っておかなければなりません。
入社する会社が手がけたゲーム、その人が関わったゲーム、これから携わるゲーム。
特に仕事をする上で、これから携わるゲームを知らないという事はゲーム業界の人達の感覚からすると「ありえない」に近いと思いますので、最低限これだけは押さえておきましょう。それができないのならゲーム業界はやめたほうが良いです。

二つ目のステップは、その会社のゲームが良いと”心から”思えることです。
ゲームというのは内容の全てが素晴らしいと言い切る事は結構難しいです。神ゲーと謳われる作品でも小さな不満というのは存在します。
クリエイター(この場合はアーティストに近い?)は批判に対して非常に敏感です。ある種、人格を否定される事と同じくらいの嫌悪感を抱きます。
なのでこの不満を隠さなければなりません。上手く誤魔化す事ができるのであればいいですが、意外と難しいです。
そしてそれを簡単に行える方法は盲信的になる事です。これができるできないで向き不向きが分かれます。
つまり、一度でも自分の関わっているゲームが、面白くないと思ってしまったら・作品に愛がなくなってしまったら、そのゲームを良くしようと思えなくなるし、良いアイディアも浮かばなくなります。
そうなると仕事が苦痛になります。本来めちゃくちゃ楽しいはずの仕事が、楽しいと思えないのは最高に不幸な事です。
自分はこの「心から良いと思う事、または良くないと思っている自分を誤魔化す事」ができませんでした。

三つ目のステップは「ディレクターが過去に作ったゲームが素晴らしいと思う」事です。
ディレクターは力があります、いわゆる権力者です。
その権力者に「こいつは作品の良し悪しを分かっている、違いの分かるやつ」と思われるようになるだけで、仕事をする上でどれだけ有利になるかは想像できるでしょう。
急に篩の目が粗くなるようなものです。通らなかった企画や意見も通ったりするようになるはずです。

四つ目のステップは「作品ではなくその人の思想に惹かれる事」です。
アーティストの人達は普通の人格ではない人が多いです。特に宮崎さんなんかは典型的な例だと思います。
この方の作品は素晴らしいと思いますが、人に対する接し方や発言に共感を抱く事は非常に少ないです。
この手の人種は、作品が全てでありそこに評価が集約されていると知っているからで、どんなに素晴らしい人格者でも作品がクソでは業界で生き残る事はできないのです。
なので「この人の思想は素晴らしい、この人は絶対者だ」と盲信的にならなければ、理不尽(結果にのみフォーカスしているという理)に耐える事はできないのです。

以上が自分が3ヶ月の間で、クリエイティブ業界における向き不向きを分析した結果です。
上記以外にもプランナーとして必要な素養などもいっぱいあります。
勝つための理、仕事の仕方、コミュニケーションの取り方、コンテンツに対して研鑽を深めるなど、細分化すると色々出てきます。
ですが、自分が一番衝撃的だったのは「クリエイティブな仕事というものは宗教的な要素を併せ持っている」という事だったので記事にしたいと思いました。

なので、私は個人でこれからもゲームを作り続けますが、経歴的にも性格的にもプロとしてゲーム業界に関わる事はもうできないでしょう。
しかし、この3ヶ月で色んな事を経験できましたし、学びましたし、考えさせられました。
みなさん、頑張ってください。私も頑張ります。

2018 / 07 / 22
プランナー

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© 2018 Takahiro Ueda